豊橋百儂人って?

豊橋百儂人をご存知だろうか?
最近、メディアでもよく話題になっているこの団体。会議に出席させていただいたり、実行委員会や飲み会など様々なシーンを共にさせていただいたが、未だに豊橋百儂人さんの説明を他人から求められると、何を伝えれば良いのか返答に困る。
 
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それも、そのはずだ。
豊橋百儂人を、それぞれ異なる作物を育てる儂人さんとそれを支える黒子儂人さんで構成された組織と言ってしまえばそれまでだが、強い個性と想いを持った人が多く、知れば知るほどその奥行きの深さに気がついてしまう。よく、例え話で「畑違い」なんて言うが、本当にその通りで、畑が違い、作る作物が違えば同じ農家さんでも全く異なる業種であると言え、その団体の全てを正確にお伝えするのは、とにかく難しい。
 
なので、これから時間はかかるだろうが、一人ひとりを取材し、紹介させて頂くことで、記事を通じて皆さんに少しづつ伝わっていけばと思っています。
 
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さて、その第1人目は、黒子儂人であり豊橋百儂人の事務局を担当する、株式会社都デザインの清水さんだ。
正確に言うと、豊橋百儂人の方の取材は2人目で、最初はこのサイトが開設した当初に訪問した、ごとう製茶の後藤さんだ。豊橋百儂人の皆さんを知るきっかけとなったインタビューだ。

【ごとう製茶-後藤さん/インタビュー記事】

 

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清水 貴裕さん
株式会社都デザイン/代表取締役
豊橋百儂人/黒子儂人
趣味:カヤック

 
清水さんは、(株)都デザインの代表としてデザインの仕事をされる一方で、豊橋百儂人の黒子儂人として全体の事務を行っている。今回は、これから豊橋百儂人のみなさんを取材する前に全体の概要を教えていただいた。
 

豊橋百儂人の概要

始まり

豊橋百儂人の始まりは、10年以上前に遡る。あるイベントで清水さんが河合さん(河合果樹園/檸檬儂人)と知り合い、その後、何年かぶりに連絡を取る中で、河合さんから、これからの農業に対する構想をお話しいただいた一瞬でこれだと感じたものがあったと、当時を話す。
 
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そこから、すぐこの構想に地域の農家さんを取り込んで行っていこうと、当初、榊原さん、鈴木さんの4人で話し合ったのが始まりで、そこから、中村さん、鈴木さんの2人が増え豊橋百儂人が発足した。
それからメンバーの増減を繰り返し、発足から8年が経った現在は、黒子を含む17儂人が中心となり運営している。

活動

豊橋百儂人は月に1回全員出席で会議を行う。現代表の中村さんを中心に、個々の近況報告から出店イベントの打ち合わせなど毎回、議題は尽きない。
 
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豊橋百儂人の皆さんと知り合って、農家さんに対する感覚が変わった一つに「言葉遊び」がある。
農家さんと言葉遊びっていう一見関係ないようなワードだが、とにかくオシャレな言葉を選んだ発言をみんながする。
 
そもそも、「儂人」という単語一つ取っても、この良い現れだ。

①「農」という字にニンベンを付けている「儂(わし)」。これは古老の一人称をイメージし、多くの人々の支えがなければ成り立たない今の農家の象徴と、豊かな食を守り繋いでいくために共に農家を支えて欲しいという思いが込めてられている。

②また、あえて農「家」と言わず、儂「人」と呼んでいる理由は、「農家の多様性」をお互いに認め合い、農業者を「家」という単位ではなく、「人」という単位で認識し、「個の素晴らしさ」に焦点を当てたいという考えから「儂人」と呼んでいるのだ。

儂(わし)という字などには、本来こんなに省略して説明できない程の想いが詰められているので、詳しくは、下記に載せた豊橋百儂人のHPを参照して欲しい。
 
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3K

豊橋百儂人には大切にしているキーワードがある。それが「3K」だ。
良き伝統を守りつつも革新的努力をし続け、真の農業経営者と成るべく切磋琢磨する生産者を「豊橋百儂人」と認定し、「革命Kakumei」「喝采Kassai」「回帰Kaiki」の新しい3Kをキーワードとし、これからの活動の主旨に賛同してくださる応援者(サポーター)の皆様と共に、生産者、消費者が一体となった活動を目指している。

清水さんにとっての豊橋百儂人

清水さんのオフィスに訪問したことがある方はご存知だろうが、事務所に入るといきなり豊橋百儂人のみなさんのパネルがある。
Web制作やデザインを本業としているはずだが、そこらじゅうにイベントで使った販促物が置いてあり、豊橋百儂人への愛を強く感じるオフィスだ。
 
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無形文化遺産

その清水さんに豊橋百儂人にゴールはあるのかと聞いたところ、真面目な顔で「この団体にゴールは無いが、僕個人の考えでは、豊橋百儂人が世界遺産になれば面白いかも・・・」と返答があった。
今後、農業のロボット化は間違いなく起こるが、100年後でもこの団体は、生産する人にスポットを当て続け、人の手の温もりの残る農家の集団になればいいと答えていただいた。
 

黒子儂人

その一方で、清水さんは自分の事務局という立場を、あくまでも黒子として、みなさんを影で応援する立場にいると強調する。
何にでも目立つ役割の人と目立たない役割の人がいる。豊橋百儂人の主役は一人ひとりの儂人さんであり、河合さんから与えられた黒子という役割を私自身、すごく気に入っており、この役割を全うしたいと、その胸の内を教えてくれた。
 
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世間的に地位が低く見られている農家さんの本当の価値を理解してもらいたいと、最前線でそのフィルターの役割を担う黒子がいるからこその、豊橋百儂人の姿がそこに見えてきた。

最後に

みなさんは、これまで「農家」というイメージをどのように思っていただろうか?
日焼けして、土にまみれて、泥臭く働いているイメージだっただろうか。
確かに、一緒に飲んでいても、いきなり天気が悪くなると怯え始め、ハウスの天井を閉めてきたか不安になっている姿も見ている。

しかし一方で、
毎日私たちが口にする「食」について、本当の美味しさを知り、本当の恵みを知っている農家さんから、教えてもらうことは本来とても多く、僕らはもっと知るべきことがあると、これからの東三河の農家さんを取材することに改めて、意義があることであると感じた。
 
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【会社概要】
株式会社都デザイン
代表:清水貴裕
愛知県豊橋市西幸町字浜池333-9豊橋サイエンスコア内308号
0532-48-5980
都デザインHP
豊橋百儂人HP